取材に応じる場合、下記のようなことを注意しましょう。
・事前にインタービューの質問を送ってもらうこと。私は取材する際には、必ず取材先に質問を前もって電子メールで送ることにしています。こちらも時間がないので、知りたいことを相手にポイントを押さえて話してほしいからです。相手に前もって考えをまとめておいてもらいたいのです。
・伝えたいメッセージを明確にする。重要なキーポイントを3〜5つにまとめること。メディアは、一般に、「ストーリーとして面白いもの」「ニュース性のあるもの」を求めています。
・記者(ライター)ではなく、読者に向かって話すこと。取材は記者との会話ではありません。
・相手の質問には簡潔に答えること。とりとめもなく話をしない、余計なことは言わないことです。
・イエス、ノーで答える質問は、まずイエスかノーで答えたあと、その答えを裏付ける内容をつけ加え、それから自分の伝えたいメッセージへとつなぎます。
・オープン形式の質問(イエス、ノーで答える質問ではなく、「なぜ」「どのように」といった自由に答えられる質問)は、自分が強調したいこと、売り込みたいことを伝えるチャンスです。自分のペースにもっていきます。
・カラフルな引用を用いる。記者は「 」を使って引用できる簡潔でインパクトの強い表現を探しています。また、読者にわかりやすいように、なるべく具体的な例を用いるといいでしょう。
・真実のみを話す。嘘はつかない、推測もしないこと。よくわからないのであれば、いいかげんなことは言わず、調べて後で連絡する旨、伝えます。
・取材の際に「オフレコ」などはないことを認識すること。最近、日本の有名媒体で大きな問題が起こりましたが、記者が「オフレコにしておきますから」と言っても、オフレコにしないといけないようなことは、初めから言わないことです。