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英文履歴書の書き方 実践編

 前回、日本語と英語の履歴書の違いを述べましたが、実際にアメリカで使われている履歴書がどういったものかを紹介しましょう。
英語では、履歴書はレジュメといいますが、「レジュメ」とは元々「要約」という意味です。レジュメは身上書ではないので、自分の人生をすみからすみまでさらけ出す必要はありません。希望職種に関係のないことや自分に不利になることは書く必要はないのです。
レジュメは、自分という“商品”をよりよい条件で買ってもらうための宣伝パンフレットと考えるといいでしょう。レジュメの第一の目的は、いかに優れた第一印象を形づくるかということであり、希望職種に関係のある経験のみをまとめ、業績を強調することがポイントです。
また、レジュメを書くときには、「過去に何をしたか」「現在何をしているか」よりも、「将来何をしたいか」に焦点を絞ることが大切です。


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 自分の経歴の記述ではなく、雇用者側が何を求めているかに焦点を絞り、Objective(希望職種)に技能や経験をマッチさせます。職によってObjectiveの内容、列挙する内容や順序を変え、履歴書のバージョンをいくつか作成します。レジュメは一種類である必要はないのです。どの職種、企業にも使える万能のレジュメはないのです。職種、応募先ごとにカスタムメードの履歴書を作るべきです。 週に何百通という履歴書を受け取る採用担当者が一枚の履歴書に目を通すのは3〜5秒。その数秒に目を止めてもらうには、まず見た目が大事です。十分スペースを取って、あまり詰めすぎないようにすること。 限られたスペースに、必要な事項だけを戦略的に書きこき、余分なことに大事なスペースを割くのは避けます。 履歴書は1〜2ページに納まるようにします。10〜20年の実務経験がある人、管理職や専門職に就いている人は、2ページのほうがいいでしょう。1ページにおさめようとして、ぎっしりと詰まったものよりは、余白があって読みやすいほうがよいでしょう。逆に経験が少ないのに、Objectiveとは関連のないことや重要でないことを2ページにわたって書くのは、かえってマイナスです。

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Revised 2/8/99