世界で通用するためには
海外で就職するには

アメリカ企業への就職
〜石田さんのアドバイス2〜

他人に負けない自分の得意分野を作ること

 石田さんのアドバイスを続けよう。
アメリカの会社では、英語以外の言語、つまり日本語を含む外国語を話すからといって、その分給料が高くなることはない。
石田さんも、「たとえ日本のクライアントが多く、日本語を話す人材が不可欠だったとしても、日本語能力は特別技能として認められません。一方、ビジネスレベルの英語を使えないと、仕事でまったく相手にされないどころか、単に頭が悪いというレッテルを貼られてしまいます。したがって、アメリカでのビジネスのスタートラインに立とうと思えば、まずビジネスレベルの英語の習得を心がけることだと思います」

前にも書いたが、アメリカで就労ビザの取得は年々困難になっている。特に情報技術関連のエンジニアが大幅に不足する今、多くの企業は海外からの人材でエンジニア不足に対処しているため、毎年、発行数の限られたビザ取得の競争率は高い。
石田さんは、「アメリカ人や他の外国人に負けない自分の得意な分野を作り、その得意な分野を希望する就職先のニーズといかに一致させるかが鍵だと思います」とアドバイスする。

日本に合うランドスケープをデザインしたい

 石田さんの夢は、自分のデザイン事務所を開くとともに、日本の大学にて後進の指導にあたること。
「今、アメリカのデザイン事務所・デザイナーが日本でもてはやされていますが、それらのデザインは、あくまでもアメリカ的な価値観に沿ったものであり、本来、日本の気候、風土、文化にはそぐわないと考えています。そこで、EDAWで数年修行した後に、活動の拠点を日本に移し、日本人による日本のためのランドスケープをデザインしたいと思います」
「自分はこれだけは人に負けない」というものがある人は、石田さんに続こう! 今回で「海外で就職するには」を終わります。次回からは、SOHO・事業経営者向けに「海外に売り込むには」シリーズを開始します。

海外で就職するには へ

Revised 2/8/99