取り上げられるためには積極的に売り込むこと
日本のスモールビジネスに、「海外のマスコミから取材なんて来るはずがない」と思っている読者も多いかもしれません。受け身でいては、無名のスモールビジネスに、日本国内でも取材の依頼は回ってきません。
マスメディアに取り上げてもらうには、積極的に売り込む、パブリシティをかける必要があります。そのためのおもな活動にプレスリリースがあります。
プレスリリースは、マスコミに取り上げてもらうために、新製品の発売や組織変更などを通知するものです。下記のような場合にプレスリリースを発行すると効果的でしょう。
・新製品の発売、新たなサービスの開始
・他社との合併、他社の購入
・出資を受けた
・他社と重要な戦略提携締結
・経営陣の交代・異動など
・売り上げなどの大幅な増加、マイルストーンの到達、業績向上
・賞を受賞
・イベントの主催
・年次、四半期の決算報告書の公開(パブリックカンパニーの場合)
ほとんどがごみ箱行きだが
有名新聞の編集者のもとには、1日に何百通ものファクスによるプレスリリースが届くと言われます。ファクス以外に、郵送や電子メールでもプレスリリースが送られてくるので、それも合わせると膨大な数ですから、ほとんどが読まれずにごみ箱行きになるのは無理ありません。
そうしたなか、編集者の目に留まるプレスリリースとはどのように書けばいいのでしょうか。
<ニュース性>
プレスリリースとは通知するものであり、売り込むものではありません。セールス文書はいやがられます。記事として取り上げやすいもの、ストーリー性を提供することが大事です。日本ではあたりまえと思われていることでも、海外ではユニークと考えられ、ニュースとなることもあります。ターゲット市場の視点で作成することが重要です。また、事実ではないこと、証明できないようなことは書かないことです。
<タイトル>
ほとんどの編集者がタイトルを読んで、リリースを読むかどうかを決めるので、目をひくようなタイトルをつけることが重要です。
<連絡先>
担当者の名前、電話・ファクス番号、電子メールアドレスを明記します。編集者から問い合わせがあるかもしれませんし、記事として取り上げられた場合に、連絡先も掲載してもらう必要があります。
<簡潔に>
1〜2枚におさまるようにします。せいぜい500語程度におさえるべきでしょう。3〜4の段落にまとめ、読みやすくします。
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