世界で通用するためには
海外に売り込むには

日本にいても海外の市場調査はできる

インターネットで情報収集

 「ターゲット市場の特性やニーズを知るといっても、日本にいながら海外市場のことをどうやって調べればいいのか」という人もいるでしょう。

市場調査といっても、なにも実際に現地に飛んで行ったり、大がかりなアンケート調査をしたり、市場調査会社に頼んで高額な調査をしろと言っているわけではありません。いちばん大事なのは、ターゲット市場、実際のユーザーに話を聞くことです。 昨年、「海外で就職するには」編でも紹介したように、今の時代、インターネットを使って、日本にいながらさまざまな情報収集を行なうことができるのです。

執筆前に読者に意見を聞く

たとえば、私は本を執筆する際にも、執筆テーマに関し、本当に市場ニーズがあるか、読者はどのような内容を求めているか、というのを執筆前に読者に尋ねることにしています。
これは、日本にいる友人・知人、また、問い合わせに当ホームページを訪れた方などにメールで問い合わせることもできますし、メーリングリストなどで問いかけることもできます。

私が執筆する本は国際派向けのため、ターゲット層である“国際派”と判断した人にしか意見は聞きません(本を1冊仕上げるというのは大変な作業であり、どうせ大変な思いをするのなら、読者が知りたいと思っている内容をお届けしたいですし、本というのは売れないとまったくの働き損、かつ、ほかの仕事をするチャンス=収益の損失となるため、ある程度売れるという確信がもてないと予算上執筆の時間が取れないのです)。

日本から海外のニーズを探るにも、自分がターゲットとする層の人たちが集まるフォーラム(掲示板)やメーリングリスト、ニュースグループに参加して、直接意見を聞いてみることです。書き込みを読むだけでも勉強になるはずです(次回に続く)。

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Revised 4/1/99