世界で通用するためには
海外に売り込むには

日本にいても海外の市場調査はできる(2)

フォーラムやMLも

実際のユーザに話を聞くだけでなく、自分の業界のフォーラムやメーリングリストに参加することも重要です。
ウエブデザイナーであれば、
http://www.builder.com
http://www.developer.com
http://www.projectcool.com
http://www.webreview.com
などのオンラインコミュニティがありますが、フォーラムのほか、業界・技術ニュースや開発ツールのレビュー、無料ツールも入手でき、アメリカのウエブ開発業界の最新情報、技術傾向を得るには最適といえるでしょう。

オフラインの業界団体も、いまではたいていホームページを持っており、オンラインで入会できます。会員の質問に個々に答えてくれるところもありますし、なかには、定期的に会員や業界の調査をして、報告書を作成しているところもあり、貴重な情報源となります。
ウエブ開発関連であれば、
HTML Writers' Guide (http://www.hwg.org)、
Association of Internet Professionals
(http://www.association.org)、

ヨーロッパを中心としたInternational Webmasters Association
(http://www.irwa.org)
などがあります。

世界中からアドバイスが

以前、日本在住の小物デザイナーの方から、「海外にも売り込みたいが、どう料金を設定していいかまったくわからない。制作現場やプレゼンの仕方はどういうスタイルが一般的かなど、業界特有の具体的なことが見えない」という相談を受けたことがあります。
もちろん、その国の同業者のホームページを訪れて、調べてみるというのは言うまでもありませんが、デザイン関連のフォーラムやメーリングリストに参加し、毎日足しげく通って、その国の業界の人々と仲良くなり、「こういう仕事の場合、価格はどれくらいが相場か」「最近はどのようなプレゼンスタイルを取っているか」などと聞いてみるといいでしょう。

実際、私も、コンサルティング業務を開始した頃、コンピュサーブのビジネスフォーラムの常連となり、コンサルティングに関し問題が生じたときには、よく質問を書き込みました。長年の経験を持つコンサルタントたちが全米、世界中からアドバイスをくれました。法律に関しては弁護士フォーラム、税務に関しては会計士フォーラムを利用したものです。

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Revised 4/27/99